委託ドライバーへの応募が増えている？

Amazonのようなネット通販が成長を遂げている昨今、ネットショッピングで注文した荷物を運ぶ運送会社がドライバー採用に力を入れているようです。

どのような企業がドライバーを集めているのか、どのようなサポートを行っているのか。委託ドライバーで働きたい方向けの情報を調べてみました。

ドライバーを採用する動きが強まっている？

直近1ヶ月で約250名の応募がくる企業も

SBS即配便では、これまでに6,000人以上の応募が来ていたそうです。直近1ヶ月でも約250名の応募が来ていたらしく、かなりの需要があると分かります。委託ドライバーの多くはシニア層でしたが、配送を行っている現場や口コミにより、若い人たちからの応募が増えたそうです。

参照：東洋経済オンライン「宅配業者がドライバーの｢独立支援｣を急ぐ事情」
https://toyokeizai.net/articles/-/334691

1日に届ける荷物は平均で100個（企業と個人間の取引による荷物の場合）とのこと。「荷物は軽くてきれいな物が多い」という印象も持たれているのも、応募が増えている要因の1つとなっています。

委託ドライバーの採用に力を入れている企業

増えている委託ドライバーへの応募。そんな中で委託ドライバーを募集しており、独立支援も行っている企業を紹介します。

クイックエース（丸和運輸機関）

Amazon向けの配送を行っているクイックエースは、研修制度を整えている企業の1つです。バックアップ体制も整えており、完全週休2日制とのこと。プライベートの時間を確保しつつ、0から学んで働けます。

クイックエースの開業支援

開業手続きで必要となる申請書は、クイックエースが全て準備してくれます。面倒な手続きを対応してもらえますし、その分配送業務に集中できるのがメリットです。開業に必要となる費用も負担してもらえるので、コストを抑えて仕事をスタートできます。

実績を積み重ねていけば、丸和運輸機関の社員に転換して終身雇用に変更できるのもメリットでしょう。

所得補償保険を導入

2019年4月に導入されたという所得補償保険。もしケガをしたり病気になったりして働くことができなくなっても、一定期間は月収の約6割をクイックエースが補填してくれるという保険です。委託ドライバーは自由に働きやすい一方で、働かなければ収入は0となってしまいます。万が一起こりうる事態に対して、企業側がサポートしてくれるのがこの保険のメリットです。

安心して働ける体制ができているので、これから委託ドライバーとして働きたい人も応募しやすいかもしれませんね。

軽量物を中心とした荷物

運ぶ荷物は軽い物が多く、女性でも安心して運べます。必要な資格は普通運転免許のみと、男女や年齢も関係なく応募できるのもポイントです。車はクイックエースがAT車を準備してくれるので、車を持っていない人も応募できます。

東京23区は1コースにつき半径500m圏内

配送エリアの範囲が決まっており、そこまで広くないため道も覚えやすいでしょう。慣れてくれば近道を見つけて時間を短縮したり、運ぶ荷物を増やしたりすることも可能です。

SBS即配便

大手の通販企業から配送業務を請け負っているSBS即配便は、独立開業支援で未経験者をサポートしています。独立開業支援として研修の実施やAT限定免許のみでの開業など、未経験者でも働ける環境を整えているのが魅力です。

SBS即配便の開業支援

開業前は初心者向けに研修を開き、マニュアルに基づいた基礎や機器の操作について学べます。実際に配送する際は先輩も同乗してくれるので、初めての配送で分からないことがあってもすぐに教えてもらえるでしょう。

配送で使う車がないという人には、営業車両を紹介しています。免許があれば働けるという点も、安心できるポイントです。

開業した後でもフォロー研修が受けられるので、一人で配送ができるようになった後もよりスキルアップが見込めます。

充実した体制を用意している

仕事が途切れないことを魅力としており、配送エリアと時間が固定されているのも働きやすいポイントの1つです。リピーターへの配送もあるため、道を覚えればよりスムーズに配送ができます。効率化することで予定より早く仕事を終えることもできれば、より配送する荷物を増やせるのもメリットです。

赤帽

引っ越しや定期便など、軽自動車で運べるものは運ぶという仕事内容が特徴の赤帽。独立開業も目指せる企業なので、委託ドライバーとして働きたい＆独立したいという人にも向いています。

赤帽の開業支援

赤帽では赤帽組合員に加入することで、独立開業できるのが特徴です。加入後は研修を受け、車両契約をした後に業務を開始します。

協同組合組織で経験が積める

赤帽は協同組合組織なので、組合を通じて色々な仕事ができる機会を得られます。種類の豊富な仕事をこなして経験を積めるので、自分の顧客を確保できるのもメリットです。

独立開業する時には顧客からの依頼をもらってスムーズに事業をスタートできますし、ノウハウを積んでいるので何かあった際も対応しやすいでしょう。

大きな仕事はサポートしてもらえる

自分一人では難しい仕事をする場合、赤帽の組合からサポートしてもらえるのがメリットです。赤帽がこれまで積み重ねてきた信頼を活用することで、事業を展開しやすいというメリットもあります。

福利厚生を複数用意

さまざまな福利厚生が用意されているので、いざという時にも支援してもらえます。組合員になることで月額1,500円を会費として出しますが、万が一ケガや病気をした時や災害に見舞われたときなどに、見舞金を受給できるのがメリットです。

委託ドライバーとして働く以上、事故や事件に巻き込まれる可能性は0ではありません。だからこそ、いざという時に備えておくべきでしょう。他にも業務上で発生した災害に対して補償を受けられる「一人親方労災保険制度」、赤帽組合員が利用できるコミュニティサービス「Akabou-Net」などがあります。

実際に開業をしたドライバーもいる

独立支援制度を活用して、実際に起業したドライバーさんもいます。「1日で平均120～150個を配送しながら、独立支援制度を利用することで開業資金を貯めていた」そうです。

参照：東洋経済オンライン「宅配業者がドライバーの｢独立支援｣を急ぐ事情」
https://toyokeizai.net/articles/-/334691?page=2

実際に起業できるほどの資金を貯められるということから、自分で企業を立ち上げたい人にとって独立支援制度を行っている企業はかなり魅力的な応募先のはず。ただ、独立支援制度と言っても企業によってサポート内容には違いがあります。応募する際は内容を見比べてみて、自分が「ここだ」と思える企業を選ぶのが良いでしょう。